退院まで、あと147日~一般病棟での2日間『激高と哀感のあいだ』で~
我が子を帝王切開で、出産し…
術後が良好だったので、4人一部屋の一般病棟になって、2日目。
*NICU面会
かなり元気に動いていた我が子。動くことによって、赤ちゃんがきつくなるため、
少し休んでもらうために、(軽めの)睡眠薬を入れていたよう…
でも!!それも、今日で終わり。
今までも、手足をばたつかせていましたが、
睡眠薬が終わって、さらに元気に!!バタバタ!!
ミルクの量もUPです!(^^)!
*4Sサイズのかわいいオムツ
544グラムで、生まれた我が子ですが、しっかりオムツをしています!!
薬局やスーパーで売っているようなサイズではなく、
早く小さく生まれた赤ちゃん用の4S
一般には、売ってないので、業者に注文をして箱買い。
4Sでは、まだまだ大きので、おなかの部分を織り込んで、オムツをしていました。
看護師さんいわく『4Sサイズのオムツは、あっと言うですよ』
早くその日が来ないかなぁ~と思ったのを
今でも覚えています。
*搾乳
入院中することがないですからね(-_-;)
真面目に、きっちりお乳を搾りますよ~
0時30分→6時30分→9時30分→12時30分→15時30分→18時30分→21時30分
夜間は、看護師さんが時間を知らせてくれるので、その点はかなり助かりました。
やっぱり眠たいですからね(^^;
量は10~25ml程。20分頑張って、この量!?と空しくなりつつも、懸命に搾乳する母なのでした。
*産婦人科一般病棟にて…
11時に、シャワーを浴びることができました。
前日は、一般病棟に移動する前に入っていたので、一般病棟では、初めてのシャワー。
枕元にスピーカーみたいなのが、ついていて
「〇〇さん、お風呂ですよ~」と部屋に響き渡るように、案内があるのです(-_-;)
「はぁぁい"(-""-)"入りますよ!!」って、移動をしようとしたら、
まだ、薬をいれるためのルートが腕に残ったままではないですか!!
図太い針が腕に刺さっていて、そこからチューブの15センチくらい出ているので、
お風呂に入るときには、テープで、防水してもらわないといけないのです。
「看護師さんよ…朝、お互い確認したよね(-"-)」と思いながらも…
「すみません。ルートがあるんですけど…」と再度、言って、
テープを貼ってもらました。
「お風呂にあがったら、テープを取るので、言ってくださいね」と看護師さん。
シャワーを済ませ…
「シャワー終わりました~」
これがいけなかった!!(; ・`д・´)
「シャワー終わりました~。このテープをはずしてください」
ここまで言わないと、伝わなかったようです(-"-)
待てど暮らせど…テープをはがしに看護師さんは来ることなく…
仕方がないので、自分で自力で剥がしました…
集中治療室の時とは、違って
一般病棟は、患者さんも多いし、することも膨大なんでしょうね(-_-;)
一言で言えば………回っていない!!
でも、いいんだもん!!明日で、私の退院だから♪
退院まで、あと146日は、「入院を振り返って」と「我が子の手形」です。
入院中、読んでいた一冊
妊娠高血圧症候群で、緊急入院したのち、544グラムで、男の子を生んだ私ですが…
*入院中の部屋で…
入院したのは、17日間!!
感覚的には、1カ月も2カ月も入院していた気分です(@_@;)
病院に行ったときには、血圧が200近くあったようで…
(本人は、まったくの自覚症状ナシ(-_-;)
血圧が高いので、「子癇(しかん)」と言う、けいれん発作など脳へのダメージが
起こる可能性があるため、部屋は照明をつけることができず、
1日中、薄暗い部屋の中で過ごしていました。
テレビやスマホの光も、よろしくない!!とのことで、観ることもできず…
でも、スマホは、ちょこちょこ見ていましたが(^^;
入院中って、先の見えない不安に押しつぶされて、
不安が不安を加速させて
どうしようない気分に陥りますよね…
特に診察毎に、先生たちは、神妙で深刻そうな表情をするし…
現状説明が、グサッグサッと体に刺さるような気分だし…。
そんなとき、読んでいたのが、この一冊!!
★★★★★きょうの猫村さん★★★★★
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えぇぇぇぇ(;゚Д゚)びっくり!!ドラマ化!?
帯を見て、心躍り、取り乱してしまいましたm(__)m笑
*きょうの猫村さんとは
『きょうの猫村さん』とは、家事全般できる猫村さん(ネコ)が、
離れ離れになった”ぼっちゃん”と、再会すべく
家政婦として働きながら…
家政婦紹介所の人たち、訪問先の家での家族、ご主人の愛人などなど
多くの人と、かかわっていく物語。
鉛筆のタッチがいいんですよ~!!
昭和の古き良き、ホームドラマ感がいいんですよ~!!
そして、なんと言っても!!
猫村さんって、まっすぐなんです!!
ぼっちゃんに会うために、勉強したり、涙したりするんです。
すべては、ぼっちゃんに会うために、猫村さんの日常はあるといっても
過言ではありません。
そんな、純粋でまっすぐな猫村さんを尊ぶような気持ちで読んでいました。
先の不安なんで、考えないで…(未来のことなんて、誰にも分らないですからね)
固定概念とか取っ払って、ただシンプルに物事を捉えていきたいですね。
退院まで、あと148日~一般病棟での2日間~
妊娠高血圧症候群で、緊急入院したのち、
帝王切開で544グラムの男の子を生んだ私ですが…
*今日も、せっせと搾乳
3時、6時半、9時半、12時半、15時半、21時半と搾乳。
根が真面目と言うか(^^;
3時間ごとに搾乳をしなければ!!と言う使命感で、きっちり搾乳する母。
段々と量も増えて、10㏄程に!!
*お引越し
MFICU(母体胎児集中治療室)のトイレ・洗面台・ソファ・冷蔵庫付きの
快適だった個室から、一般病棟へ移動"(-""-)"
急な移動だったので、いそいそと荷物をまとめ、
ベットとイスとテレビのある4人部屋へ…
産婦人科なので、産科の患者さん以外にも婦人科の患者さんがすでにいて…
この方々と一緒なのか~と思っていたら、すでにいた患者さんに、看護師さんが
「〇〇さん、ごめん急だけど、移動するねー」と言い、移動が始まり…
その後、出産を終えた方が、ぞくぞくと入って来られました。
一般病棟では、何もすることなし…
カーテンのみで、プライバシーもないし…
窓際のベットを選んだら、隙間風が寒いし…
*今日の面会
一般病棟から逃れるように、昼、夕方、夜と面会に行きました。
手に点滴の管がついているため、ギブスみたいに固定されていて…
違和感があるのか!?一生懸命に、動かす姿に、
「つらい思いをさせているね。ごめんね…」と…
まだ、見守ることしかできないもどかしさを感じながらも、
「がんばっているねー!!
大きくなったら、なんでもワガママを聞くから、今は、がんばるんだよ!!
お母さんは、何が何でも守るからね」と、ずっと我が子に話かけていました。
*一般病棟で…
搾乳は、ナースステーションの近くに授乳室で、行わなければなりません。
それが、憂鬱なんだよねー。
だって、赤ちゃんにおっぱいをあげている方の隣で、搾乳する虚しさ( ノД`)
とぼとぼと…授乳室に向かい
①私専用に用意された搾乳器を組み立てて、
②片乳10分くらい搾乳して、
③とれた母乳を哺乳瓶に入れて、
④テープに、日付と時間と、名前を書いて、所定の位置に置く。
(哺乳瓶は、看護師さんが冷蔵庫に入れる)
⑤最後に、搾乳器を洗って、ミルトンにつける。
その所定の位置が、暖房の効いた部屋で、
「看護師さんーーーー!!この搾乳したおっぱいは、大丈夫ですか?
痛んだりしませんか?」と、心の中で叫びながら…
授乳室の目の前のナースステーションの看護師さんに、
「搾乳したので、置いてます」と、わざわざ伝えて、自分の部屋に戻るのでした。
この心配性の性格に、我ながらトホホって呆れますが(^^;
退院まで、あと147日は、一般病棟での辛さマックス!!
退院まで、あと149日~72時間の壁を乗り越えて~
*術後の母
まだまだ、痛みは残る中、2、3度寝入ることができた母"(-""-)"
手術の際に、お腹に血が溜まる可能性があったため、『ドレーン』と呼ばれる管をおなかに入れていておりました。
今振り返ると…
帝王切開の傷口より、この『ドレーン』を入れている管の部分が痛かった…!!
小さな肩掛けバッグみたいな感じなのですが、寝返りでも、トイレでも、
私が動くたびに動く一緒についてくる
忌々しい『ドレーン』
前日の夜中には、ドレーンを入れている箇所から、出血(@_@;)
夜中、トイレに行ったときに、手に触れる今までに感じたことのない触感…
手のひらを見ると…血がついているではありませんか!!
刑事ドラマのワンシーンのように…『なんじゃーこりゃー!!』と、心の中で叫び…
冷静に、ナースコールを押したのでした。
そんな、『ドレーン』とも、今日でさようなら♪
昼過ぎには、取ることができました!(^^)!取るときにも、違和感はありますが、つけているときの苦痛に比べたらなんのその!!
また、ひとつ身軽になりました。
*3時間おきの搾乳
夜も夜中も、もちろん日中も、3時間おきくらいには
搾乳をしていました。母乳の出し方や出た母乳をどう取るのか!?
本当にうまくできず(-_-;)毎回、看護師さんと一緒に搾乳していました。
微々たる母乳を、小さな容器に入れ、そのあとシリンダー(スポイトみたいな…注射器みたいな…もの)で取って、完了!!
日中は、いいのですが、夜間の搾乳は、なかなか大変でした。睡魔との闘い(=_=)
これから先…
退院するまで、続く搾乳…
*初めて、触れた我が子の温かさ
NICUに面会に行ってきました。
まだ、MFICU(母体胎児集中治療室)に居たので、NICUとは、目と鼻の先。
うんちが出ました!!
おっぱいを飲みました!! ←口に含む程度(^^)
生まれて72時間、無事に乗り込ました!!
っと、嬉しい報告をしていだだき…「触ってみますか?」と看護師さん。
嬉しさ反面、「おぉっと!!(;'∀')まだ、心の準備ができてないです」と、どぎまぎ。
保育器に手を入れ、我が子の腕とおでこを触るも
距離感がつかめず、どきまぎ…。
薄さ何ミクロンくらいのガラスの品物を触るくらいの
緊張感がありました(^^;
まだ、開いていない目は、瞼を閉じながらもキョロキョロ動かしていました。
嬉しい気持ちは伝わったかな?
母のパワーは伝わったかな?
退院まで、あと148日は…
思いもしなかった試練が!!母、頑張ります。
退院まで、あと150日~初めておっぱいが出た日~
*出産して3日が経ち…
帝王切開をして544グラムの男の子を生んだ母は、
初めての全身麻酔の影響(気管挿管)で、咳が止まらず(@_@;)
朝、咳止めを服薬するも、おさまらず…
喉はイガイガ…こみ上げる咳に傷口は痛み…
散々な気持ちでいましたが…
*母になった実感
おっぱい(母乳)が出たのです!!
看護師さんにマッサージをしてもらい、両方ともうっすらとにじむ程度。
でも、出だことが嬉しくて♪ 母になった実感!!
始めは、妊娠7か月だったんですけど、出るんですか?
なんて、看護師さんに質問していました(^^;
「早く産んでも、もちろん!!おっぱいはでますよ。それに、早く産んだお母さんのおっぱいは、通常の週数のお母さんの母乳とは、ちょっと違う成分が含まれるんですって。早く小さく生まれた赤ちゃんに必要な成分なんでしょうね(^^)」
へぇぇぇ~そうなんだ!!
微々たる母乳は、その日、我が子の口へ。
まだ、飲むまでには至らないので、唇にあてる程度。
しかしながら、脳裏に過るのは、手術前に小児科の先生たちが言っていた超低出生体重児の赤ちゃんの予後について…
*我が子に対する不安と心配
『超低出生体重児(1000g未満で産まれた赤ちゃん)は、呼吸障害や循環障害、頭蓋内出血、細菌感染症、壊死性腸炎などの合併症が考えられ、特に72時間は、頭蓋内出血などの大きな合併症を起こすことが多いです。退院しても、脳性麻痺や視力の障害、慢性肺疾患、発達障害がある可能性が高いです。』などなど…
出産前日に言われていたので、不安でいっぱい"(-""-)"
大丈夫だろうか!?と不安に押しつぶされそう。胃がずぅーんと重苦しくなる。
面会に行くと、手足をバタバタ。
「赤ちゃんは、お母さんやお父さんが来ると、ちゃんと分かるんですよ(^^)」
と看護師さん。
今日は、おっぱいが出るとともに、母性も出て、
頑張る我が子に、「がんばれー!!どんなつらいことも、お母さんがもらうから、ちょうだいね!!」などと話しかけていました。
*1年後…の今は。
未熟児網膜症の治療は入院中にしましたが、経過は良好♪
慢性肺疾患と診断されて、退院の時には、酸素をつけていましたが、
退院後、肺の状態もよく今では、酸素も取れて過ごしています(^^)
あの時の不安も必要だった不安だったかなと思います。
あの時があったから、今がある!!
我が子との絆が、深く強固なものになったのだと感じます。
退院まで、あと151日、初☆対面
帝王切開後の痛みに耐えた夜…
結局は、数日痛みは続くのですが(^^;
朝になり、朝には、モニターがどんどん外され、
看護師さんと立って歩く練習をした母。
一日でも早く回復してやる!!
と、意気込んでいたので少々の無理はしていたかな!?と…
お昼には、おかゆ食を食べることができました。
体に染み入るおいしさ♪
その後、意を決して、職場に出産の報告の連絡を…
はぁぁぁ 憂鬱の極み!!
だって、大体が「〇月〇日何時何分に、〇〇〇グラムの男の子/女の子を出産しました。」って言うのが相場でしょ(-"-)
「544グラムで生まれました」言えない母。生まれた嬉しさはあるものの…悲しきかな世間体と言うか…人と違うことを周りに知られる恐怖や不安を抱いておりました。
パパはそんなことを感じる様子もなく、毎日生まれてくれた我が子かわいさにメロメロ♪私が、そんなことを思っているなんで、考えもしなかったでしょう。
電話連絡を済ませた後は、
我が子に会いに、NICUへ
今まで、個室で過ごすか、お風呂に入りに行ったり、エコーしたりするぐらいでしか、行動していなかったので、こんな作りになっていたのかぁ~と。
おなかにいた赤ちゃんの会えた嬉しさと同時に
呼吸器や様々な管に繋がれている我が子に
痛いよね…つらいよね…もっと長くおなかにいて、大きく生まれたらよかったよね…などと考え、
心苦しく長く面会できない母。
また、72時間の壁と言われ…頭蓋内出血が起こるリスクがあるとのこと。
早く何事もなく72時間が過ぎてほしいと願うばかりでした。
「退院まで、あと150日」は、初めておっぱいを飲んだ日です!!
Kiitos‼ 出産と退院まで、あと152日、そして母になる
2020年11月 544グラムで生まれた我が子は、6750グラムになり!(^^)!
無事に1歳を迎えることができました。修正9か月、予定日よりも3か月早い出産でした。今では、しっかし歯も生え、離乳食も3回になり…つかまり立ちもできて、パワフルに日々過ごしています。
一年前の今頃、
妊娠高血圧症候群で緊急入院して、12日目…
(長い長い12日間でした…この長い話は、後日m(__)m)
帝王切開で出産。
初めて全身麻酔をしての大掛かりな手術。
不安がないと言えばうそになりますが、我が子のためと必死に頑張っていました。
赤ちゃんを取り上げた後は、すぐに小児科の先生による処置が必要で、手術室にスタンバイしておられました。
「我が子をよろしく頼むよ!!」眼光鋭く先生を見た記憶があります(;'∀')
マーチングバンドのように一糸乱れぬ動きをする病院スタッフ。
すげぇ!!プロ集団だ!!と不安ながら感心していると、
「ゆっくり呼吸をしてくださいね」と麻酔科の先生の声を最後に、眠りにつき…
次に、目を覚ましたときには、無事に出産していました。
27週…肺も未熟なため泣かないだろうと思われていた我が子は、
取り上げられた瞬間「おぎゃ!!」と産声を上げたそうです。
さすが私のこどもです♪
その後、我が子は、小児科の先生の処置の元、肺を広げ、呼吸器をつけたり
投薬のためのルートをとったりすることができ、保育器の中で成長することになります。
生まれてきた我が子に嬉しさが止まらないパパ。
元気に手足をばたつかせていたそう。
その様子を動画や写真で見ることができた私でしたが…
嬉しい反面、あまりに小さくたくさんの管に囲まれた我が子を見て、心が苦しくなる思いもありました。この感情が、今後、母を苦しめ乗り越えなければならない試練となるのでした…
病室での私はと言うと…
心拍数などのコードや点滴の管などに囲まれ、
その状態で一日を過ごすことに(-_-;)
看護師さんや主治医の先生に「痛いときは痛み止めを出しますから、遠慮せず飲んでくださいね」に言われていたにも関わらず、「痛み止めは嫌いだ!!気力で乗り越えてやる」と変な宣言を心でいたしました。これが仇に…←当たり前だろうと突っ込みがきそうですが(^^;
しかしながら、我慢の限界!!!!ナースコールで、看護師さんを呼び、座薬を入れてもうことに(-_-;)これで、痛みからの解放だ!!!!と思いきや
座薬を入れても…痛みがとれぬ(# ゚Д゚)
結局、痛みと闘いながら、一晩を過ごしたのでした。
「退院まで、あと151日」は、我が子と初対面!!
*1:新生児集中治療室:新生児の呼吸管理や早産児の全身管理など幅広い治療を行う。